WindowsクライアントOSのエディションの違い
2017/07/04
Windowsにはクライアント用のOSとサーバー用のOSが存在します。
簡単に説明すると、クライアントOSは機能を利用する側。サーバーOSは機能を提供する側となります。
このページではWindowsのクライントOSについて説明します。
クライアントOSのエディション
主なクライアントOSについて表にして簡単にまとめてみました。
エディション名
32bit
64bit
ドメイン参加
概要
WindowsXP Home Edition
○
☓
☓
消費者向けのエディション
WindowsXP Professional
○
☓
○
ビジネスでの利用を想定した、Home Editionに対する上位エディション
WindowsXP Media Center Edition
○
☓
☓
Professionalの機能に加え、AV機能を付加したエディション
WindowsXP Tablet PC Edition
○
☓
○
Professionalの機能に加え、ペンタッチ機能を付加させたエディション
WindowsXP 64-bit Itanium Edition
☓
○
○
Itanium環境専用のワークステーション向けのエディション
WindowsXP Professional x64 Edition
☓
○
○
WindowsXPで64bitに対応したエディション
Windows Vista Home Basic
○
○
☓
消費者向けの下位エディション
Windows Vista Home Premium
○
○
☓
消費者向けの上位エディション
Windows Vista Business
○
○
○
ビジネス向け下位エディション
Windows Vista Enterprise
○
○
○
ビジネス向け上位エディション
Windows Vista Ultimate
○
○
○
最上位エディション
Windows 7 Home Premium
○
○
☓
消費者向けのエディション
Windows Vista Professional
○
○
○
ビジネス向けエディション
Windows Vista Enterprise
○
○
○
ビジネス向け上位エディション
Windows Vista Ultimate
○
○
○
最上位エディション。Windows 7 Enterpriseと同等機能であるが、個人用ライセンスとして提供されている。
Windows 8/8.1
○
○
☓
消費者向けのエディション
Windows 8/8.1 Pro
○
○
○
ビジネス向けエディション
Windows 8/8.1 Enterprise
○
○
○
ビジネス向け上位エディション
Windows 8/8.1 RT
○
○
☓
ARMと呼ばれる省電力CPU向けのOS。タブレット等に使用される。
Windows 10 Home
○
○
☓
消費者向けのエディション
Windows 10 Pro
○
○
○
ビジネス向けエディション
Windows 10 Enterprise
○
○
○
ビジネス向け上位エディション
Windows 10 Education
○
○
○
教育機関向けのエディションで機能的にはEnterpriseとほぼ同等
32bit版と64bit版の選択
32bit版と比べ64bit版の方がより多くのメモリを使用する利用することができます。32bitの場合は4GBが上限です。
現在、64bit版のWindowsを選択することが主流となっています。以前は、周辺機器のドライバ対応の関係で32bitを使用する人が多くいましたが、
最近は64bit版への対応がかなり進んでいるので、32bitを選択する理由はほぼなくなっています。
64bit非対応のエディションはXP以前のOSになります。
企業が使用する際にはドメインに参加できるかどうかが重要
企業が使用際、エディションによる違いとして最も重要なポイントは、ドメインに参加可能かというところであると思います。
ここでいうドメインはAD(Active Directory)となります。管理するネットワーク上に存在する様々な機器(クライント機、プリンタなど)
やユーザーの情報や権限などを一元管理する仕組みです。
Windowsクライアントがある程度の数、存在する環境では、ADを利用してクライントを管理するのが当たり前になっています。
企業が使用する端末の場合でADを使用する場合には、消費者向けのエディションを選択しないように注意しましょう。
Windows 8 RT について
Windows 8 RTについては他のエディションと大きく異なります。
Windows 8 RTとWindows 8は見た目はほとんど同じに見えますが、できることには大きな差があります。
まず、今まで使用していたWindowsプログラムの多くが使えません。タブレットとしての利用を前提にしているからと思われます。
ドメイン参加もできないため既存の管理手法が使用てきません。そのため、企業としても採用しにくい状況にあります。
このような事情があるため、利用者はとても少ないという状況です。