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WindowsクライアントOSのエディションの違い

Windowsにはクライアント用のOSとサーバー用のOSが存在します。
簡単に説明すると、クライアントOSは機能を利用する側。サーバーOSは機能を提供する側となります。
このページではWindowsのクライントOSについて説明します。

クライアントOSのエディション

主なクライアントOSについて表にして簡単にまとめてみました。
エディション名
32bit
64bit
ドメイン参加
概要
WindowsXP Home Edition
消費者向けのエディション
WindowsXP Professional
ビジネスでの利用を想定した、Home Editionに対する上位エディション
WindowsXP Media Center Edition
Professionalの機能に加え、AV機能を付加したエディション
WindowsXP Tablet PC Edition
Professionalの機能に加え、ペンタッチ機能を付加させたエディション
WindowsXP 64-bit Itanium Edition
Itanium環境専用のワークステーション向けのエディション
WindowsXP Professional x64 Edition
WindowsXPで64bitに対応したエディション
Windows Vista Home Basic
消費者向けの下位エディション
Windows Vista Home Premium
消費者向けの上位エディション
Windows Vista Business
ビジネス向け下位エディション
Windows Vista Enterprise
ビジネス向け上位エディション
Windows Vista Ultimate
最上位エディション
Windows 7 Home Premium
消費者向けのエディション
Windows Vista Professional
ビジネス向けエディション
Windows Vista Enterprise
ビジネス向け上位エディション
Windows Vista Ultimate
最上位エディション。Windows 7 Enterpriseと同等機能であるが、個人用ライセンスとして提供されている。
Windows 8/8.1
消費者向けのエディション
Windows 8/8.1 Pro
ビジネス向けエディション
Windows 8/8.1 Enterprise
ビジネス向け上位エディション
Windows 8/8.1 RT
ARMと呼ばれる省電力CPU向けのOS。タブレット等に使用される。
Windows 10 Home
消費者向けのエディション
Windows 10 Pro
ビジネス向けエディション
Windows 10 Enterprise
ビジネス向け上位エディション
Windows 10 Education
教育機関向けのエディションで機能的にはEnterpriseとほぼ同等

32bit版と64bit版の選択

32bit版と比べ64bit版の方がより多くのメモリを使用する利用することができます。32bitの場合は4GBが上限です。
現在、64bit版のWindowsを選択することが主流となっています。以前は、周辺機器のドライバ対応の関係で32bitを使用する人が多くいましたが、 最近は64bit版への対応がかなり進んでいるので、32bitを選択する理由はほぼなくなっています。
64bit非対応のエディションはXP以前のOSになります。

企業が使用する際にはドメインに参加できるかどうかが重要

企業が使用際、エディションによる違いとして最も重要なポイントは、ドメインに参加可能かというところであると思います。
ここでいうドメインはAD(Active Directory)となります。管理するネットワーク上に存在する様々な機器(クライント機、プリンタなど) やユーザーの情報や権限などを一元管理する仕組みです。
Windowsクライアントがある程度の数、存在する環境では、ADを利用してクライントを管理するのが当たり前になっています。
企業が使用する端末の場合でADを使用する場合には、消費者向けのエディションを選択しないように注意しましょう。

Windows 8 RT について

Windows 8 RTについては他のエディションと大きく異なります。 Windows 8 RTとWindows 8は見た目はほとんど同じに見えますが、できることには大きな差があります。
まず、今まで使用していたWindowsプログラムの多くが使えません。タブレットとしての利用を前提にしているからと思われます。 ドメイン参加もできないため既存の管理手法が使用てきません。そのため、企業としても採用しにくい状況にあります。
このような事情があるため、利用者はとても少ないという状況です。